やっぱりメンテが好き
9月のデモ演奏では、最近オイラの所にやって来たハープギターでを演奏させていただきました(^^♪
アメブロの他にもインスタ、Facebookなどでデモ演奏をアップしてたんだけど、録音の音色をたいへん気に入ってくださり、その音色について「どうやって録音したのか?」って質問を何人かの演奏家の方にいただいたので、今回はその説明をしようと思いまする☆彡
ハープギターはベースのような低音とギターの高音を併せ持つ楽器で、その幅広い音域を収録するためにマイクを含む録音機材のチョイスや扱いに配慮が必要だったりする。。
マイクと楽器との距離や角度で印象が大きく変わるので、マイクのポジションを決めるセンスも技術のひとつとして音色に現れるとオイラは考えるんだよ。。
ギターの場合は他の楽器と比べて音量が小さいので、どうしても周囲の環境音などもマイクに混入してしまいがち・・・
なので、ライブだけではなく録音時にもピックアップを取り付けて「音」ではなく、ボデイや弦の「振動」を捉えて音に加工するという方法を取るのも一般的になってきたんだよ。
←参照:ピックアップの話
今回の録音では幅広いハープギターの音階を、自然な音色で低音から高音まで収録されていたので、ピックアップを付けずにどのような方法であの音色を収録したのか不思議だってメッセージで書いてくださってた方もおられるんだよ。
でも、オイラが収録した方法は、毎回お届けしている6弦ギター「SAKURA」での演奏と同じく、シンプルにSONYのコンデンサーマイク「SONY C-38B(通称サンパチ)」だけで収録した物なんだよ☆彡
(写真ではピックアップを取り付けてるけど、Amezing Graceの収録後に実験的に取り付けた時の画像だよ)
カメラに近いのでマイクが大きく見えるな(笑)
狭い室内で、カメラに映り込まないように考えながら、毎回マイクのベストポジションを苦心しながら探してる(笑)
特に今回は低域をキッチリ録りたかったので、マイクの近接効果(音源に近いほど低域が入り込む特性)を考えて位置を探ったんだよ
また、前にもブログで書いたの性能も重要なんだよ。。
お馴染みの「漫才マイク」です(笑)
以前は2本立ててステレオ録音にしてたけど、後のエフェクト加工をした時に低域が濁る場合があったので、最近では1本(モノ)で録ってから音の広がり感が出る編集の工夫をしているんだよ。。
マイク本体横のスライドボタンを下げるとカパッと前面が開きまする☆彡
カパッ!(笑)
ファンタム電源でも動くけど、9V電池での電池駆動用の電池ホルダーがあり、その横には音の大きな音源を収録する時に感度を下げる「PAD(-8db)」と、シャリつきや不快な高域をカットする「HIGH CUT」ボタンが付いている。
ま、音楽収録の時はまず使わないんだよ・・・ 大切な音楽成分は減らしたくないからさ。。
効果音で使う自然音を収録する時には多用したけどね☆彡
マイク背面(客席を向く面)には音源のみを狙える「指向性」と、マイクの周りの全体像を収音できる「無指向性」に切り替えることが出来るんだよ。。
音楽収録は指向性にするケースがほとんどだけどね☆彡
専用小型ドライバーで切り替えるよ
ケーブルの接続部の金具が「ローカットフィルター」の切り替えツマミになっていて、カチカチと回転させるたびにM・M1・V1・V2の4段階に切り替わり、低域の減衰率を変えることが出来る優れものなんだよ♪
ハープギターの収録では低域が欲しかったから「M(ミュージック)」で収録し、更に近接効果で比較的近くにマイクを寄せたんだよ。。
ツマミ回すと丸い小窓に低域カットの段階が見えるんだよ
ちなみに、人の声や高い音の楽器はノイズになってしまう低域をカットする「V(ボイス)」にするケースが多いんだよ。
こんな感じで演奏家は、選曲やアレンジ実際の演奏の他にこのような感じで「音」を考え、音を紡いでるのでありまする。
もちろんメンテナンスも含めてね♪
聴いてくださる方は演奏を楽しんで下さるだけで良いので、こんな作り手の苦労話なんて知っていただく必要はないのだけど、作り手の心意気や音を別の角度で楽しんでる事を知っていただけたら嬉しいなと思って今回は裏話を書いてみたんだよ☆彡
川島隆臣アメブロYouTube集① ギターソロ
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