Item Number 3
<p>時々やってくる仏教ブーム。
ひょっとしたら今もそんな時なのかもしれない。
<br /> 仏像を見にお寺巡り、座禅をしてプチ修行、その他様々な仏教講座もなかなか盛況のようです。
<br /> 特に、会社を定年退職すると途端に仏教に興味を持つ人が増えるのです。
というのも今まで、会社が心の支えだったのが定年後は会社に代わり、仏教を心の支えにしようと思うのです。
もっとも大半の人達は仏教で葬式をやっていることを考えると、仏教は知れば、残りの人生じたばたせず、安らかな最期を迎えられると考えても不思議ではないでしょう。
<br /> ただし、そう思って仏教の入門書を読んだり、仏教講座に通っても、仏教にはおびただしい数の教典が存在して、しかも、それぞれが同じ仏教なのかと思うくらい考えが異なったりするのです。
「えーどっちが本当なの」と。
そうなるとこのような面倒なことに関わるよりは、お寺にでも行って手を合わせて現世利益にすがった方が仏教とのつき合い方としては楽かもしれません。
でも仏教は釈迦と言う「仏の教え(世界を原因と結果による因果的法則でとらえる)」を基に自己を見つめ、精神の向上に結びつつけ、自力で苦から脱出しようとする行為、「神に頼るのではなく、自分の努力によって自分を変える」これが仏教の基本的な考えなのです。
従って仏教は(宗教の定義にもよりますが)宗教と言うより科学に近いとさえ言われこともあるのです。
そして、仏教は最終的には釈迦のように覚ることを目指とするのですが、覚ることはそう用意ではありません。
むしろ大事なのは、覚ることを目指すことだと言えます。
その意味で「自分で自分を変えていく」という心構えは覚る為の第一歩と言えるかもしれません。
ではそれにはどうすればよいのでしょうか。
大切なのは「釈迦の教え」を基に事物を見る「仏教的なものの見方」換言すると「ありのままに世界を見る」と言う認識の方法、これを理解することがまず重要なのです。
それなしに仏教を理解することは不可能といってもよいでしょう。
<br /> 原始仏教の教典『増支部経典』(アングッタラ・ニカーヤ)の中に「カーラーマ経」という教えがあります。
以下のようなことが述べられています。
</p> <p>1 聞いたからと言って信じることなかれ<br /> 2 語り継がれたからと言って信じることなかれ<br /> 3 人々が噂をしていたからと言って信じることなかれ<br /> 4 教本に引用されていたと言って信じることなかれ<br /> 5 論理だけで信じることなかれ<br /> 6 推論だけで信じることなかれ<br /> 7 様相だけで信じることなかれ<br /> 8 自分の見方に一致するからと言って信じることなかれ<br /> 9 説者が堪能とて信じることなかれ<br /> 10 師なりとて信じることなかれ</p> <p>多くの宗教が「信じれば救われる」と説いているのに対して、釈迦は「何事も信ずることなかれ」とすべてを否定しているのです。
多分おどろかれることでしょう。
「信じるな」と言われると戸惑うかもしれませんが、釈迦はどんな素晴らしい教えでも、たとえそれが自分の教えであっても絶対的なものではなく暫定的な教えに過ぎず、宝のように扱ったり執着してはいけない、不要になれば惜しげなく捨てるべきである。
と言っているのです。
実はこの経典のことは日本の書店に並んでいる仏教の入門書にはほとんど触れられていませんが、南方系仏教では大変重要な経典で、仏教の本質をズバリ直球で伝えているとも言えます。
従ってこの経典こそ「ありのままに世界を見る」と言う認識方法の本質が語られているのです。
では「ありのままに見る」とはどのような見方でしょうか。
それには「無常」と「縁起」という仏教の基本思想を理解することがもっとも近道ではないかと思うのです。
</p> <p>目次<br /> 1. はじめに<br /> 2.仏教は仏教にも執着してはいけない<br /> 3.無常と縁起<br /> 4.社会をどう見るか<br /> A.リーマンショック以後社会は不安定になった?<br /> B.異常気象?<br /> C.正社員と非正社員<br /> D.日本の伝統について<br /> E.孤独死・無縁社会</p> <p>5.結語</p>画面が切り替わりますので、しばらくお待ち下さい。
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